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2021年 09月 29日

江戸の武士が残した”落書き”@アンコール・ワット


中央祠堂を囲む第3回廊の更に外側にある十字回廊は
わずかに朱色の塗装が残っている部分がありました。
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江戸の武士が残した”落書き”@アンコール・ワット_a0092659_17050315.jpeg

13世紀末、この建物ができた頃は
鮮やかな装飾で彩られていたのでしょう。
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ここに、なんと!
江戸時代に訪れた日本人の落書きが遺っています。
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この文字を残したのは1632年にアンコールワットを訪れた
森本右近太夫と言う武士だそうです。

400年前に日本からカンボジアに船で渡ることは
相当な苦難だったと思います。
なぜそこまでして海を渡ったのか…

当時アンコールワットが仏教の聖地「祇園精舎」と
信じられていたからだそうです。
実際はインドにある事が分かったのは19世紀に入ってから

何が書かれているのかは分かりませんが、
命がけで”祇園精舎”に辿り着いた森本氏が
万感の思いで綴った文字を
”落書き”と言うのは申し訳ない気がします・・・


ポルポト政権時代に一度ペンキで塗りつぶされたので
読みにくいですが、
よく見ると墨でしっかりと書かれています。
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第一回廊の壁は端から端まで
47mにも及ぶレリーフで埋め尽くされています。
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天井は修復されているので
オリジナルではありません。
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レリーフに描かれているのは
乳海攪拌(にゅうかいかくはん)という
ヒンドゥー教の天地創造物語

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物語の内容は複雑なので省略 (ーー;)
中心に大きく描かれているのが
この物語の主役ヴィシュヌ神
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ご紹介をし忘れていましたが
前述のアンコール・トム、バイヨンでも
たくさんのレリーフを見ました。


回廊の壁一面に描かれたレリーフ
屋根は崩れて柱だけ残っています。
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バイヨンの方が時代が後なので技術も緻密
見事なレリーフでした。
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描かれているのは
戦いのシーンや庶民の生活風景
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江戸の武士が残した”落書き”@アンコール・ワット_a0092659_18130835.jpeg


レリーフはアンコール遺跡の目玉のひとつですが、
たくさん見過ぎて細かい内容はほとんど覚えていません…(-_-;)





 


by bonzok | 2021-09-29 18:38 | カンボジア・アンコール遺跡 2018 | Comments(2)
Commented by 蛇口浩敬 挽地祐哉 at 2021-12-14 07:21 x
守屋藍 曵地裕哉
Commented by アンコール・ワット at 2021-12-14 07:22 x
アンコール・ワット


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