法隆寺の境内は広大でした。
57.000坪…と聞いてもピンと来ませんが、とにかく広い!
有名な
金堂、五重塔、夢殿をはじめ、
国宝、重文に指定された55棟もの建物が点在しています。
夢殿に行く前に向かったのは
大宝蔵院白鳳、飛鳥時代の貴重な事宝が納められている宝物館です
超貴重な宝物を保存するために平成10年に建てられた新しい建物
大宝蔵院の内部は当然撮影禁止でしたが
昔々教科書で見た多くの宝物を間近に見ることができました。
大宝物院の中に設けられた百済観音堂と称した部屋に
百済観音が納められ、
「百済観音の安住の殿堂を造ることが悲願でした」と説明が書いてありました。
↓飛鳥時代の木造観音像
”百済観音”
作者も不明、伝来も謎に満ちた観音像です。
出典:Wikipedia
”門外不出”と言われるこの百済観音が昨年3月、
東京国立博物館で展示されましたが、
コロナウイルスの影響で会期前に中止が決まりました。
展示を見られたのは
内覧の関係者と報道陣だけだったそうです。
トーハクも苦渋の決断だった事でしょう。
美大時代、この百済観音を描いたことがありますが、
横から見るとこんなにスリムとは知らなかった…
画像出典『ニッポンの国宝』
↓
玉虫厨子
”厨子”とは仏像、位牌などを安置する仏具
装飾に玉虫の羽根が使われていた事が名前の由来です。
玉虫の羽根は確認できませんでした…
画像出典:法隆寺で頂いたパンフレット
↓
聖徳太子を描いた最古のものと言われる
唐本御影(とうほんみえい)
この絵はここにあったんですね、
確かに法隆寺が一番ふさわしい場所でした。
聖徳太子の肖像では一番有名な絵ですが、
冠と杓を持った姿は飛鳥時代の服装ではないことから
制作年代は奈良時代と考えられているそうです。
英語の説明に”
Prince Shotoku”と書いてあったので
そうか、聖徳太子はプリンスだったんだと再認識。
出典:Wikipedia
この絵のお顔が旧一万円札に描かれていた聖徳太子
昔人間の私はこの壱万円札の方がしっくりくる。
真ん中の透かし絵は夢殿です。
大宝蔵院の所蔵品は貴重な宝物が盛り沢山で見応えがありました。
法隆寺の拝観料にこれも含まれるのなら1500円でも高くはないか・・・
まだセコイ事を言ってる私 (ーー;)
続いて夢殿へ
夢殿の入り口への長~い参道も観光客の姿は無く
住職の姿を見かけただけでした。