マナグアの中心、
共和国広場に建つ
カテドラル(旧マナグア大聖堂)1972年の大地震によって被害を受け廃墟となってしまいました。
資金難から修復を諦め、放置されたまま50年が経とうとしています。
崩壊の危険があるため立ち入りはできません。
ちょうどこの建物の下を活断層が通っているため
もしまた大地震に見舞われたら
本当に崩落しそうです…
アップで見るとやはりボロボロ
止まったままの時計の針は地震が起きた時刻でしょうか。
ちょうど大聖堂の上空を飛行機が飛んで行ったので
思わずパチリ!
カテドラルの右手に建つのは
国立文化宮殿 現在は
国立博物館になっています。
1979年まで親子3代に渡って
長期独裁政権を握ったソモサ王朝
ソモサ大統領時代は国会議事堂として使われていました。
入り口の両脇に掲げられている写真
左は前述の革命家サンディーノ
右のカルロスは
サンディーノの意思を受け継ぐ後の革命家です。
サンディーノは1930年代、
アメリカの支配から自由を勝ち取った革命家
彼の名から取ったサンディニスタ(サンディーノ主義)が
ニカラグアの政党の名前になっています。
1978年
サンディーノの遺志を受け継ぐ
サンディニスタ民族解放戦線によるクーデターで
国会議員を人質に政治犯の釈放を勝ち取った
ニカラグア革命の舞台がこの広場です。
写真出典はこちら
広場全体の写真が無かったのでお借りしました。
広場の左手に建つのは大統領官邸
…と言っても大統領は住んでないそうです。
そう言えば
安倍首相も首相官邸には住んでいませんね。
官邸前に立つのは
またまたサンディーノ(右)
左はルベン・ダリオと言う詩人だそうです。
ニカラグアを代表するふたりの英雄が並んでいるんですね
官邸前に咲き誇る黄色いブーゲンビリアと
ブルーのニカラグア国旗
青・白・黄色の鮮やかな光景です。
国立劇場前に建つルベン・ダリオ像
遠くから見た時
ルベン・ダリオに羽根が付いてるのかと思ったら…
天使が重なってたんだ(~_~;)
↓
旧カテドラル地震で半壊したため
新しく建てられたのがカテドラルメトロポリターナ
クラシックな旧カテドラルから
一気にコンクリート打ちっぱなし!
まるで工場みたい…
このユニークなカテドラルは
アメリカの建築家による設計だそうです。
お釈迦様の頭、螺髪(らほつ)みたいな
屋根のボツボツ
何か意味がるのでしょうか?
キリストだけは普通だった…
内部も超シンプル
このキリストもやっぱり両手を掲げてました。
中南米のキリストはこれが定番の姿なのでしょう。
聖母子像に祈りを捧げる信者
貧しく政情不安が続くニカラグアの人々は
より信仰心が強くなるのかもしれません。
2018年、2019年と
大統領退陣を要求する大規模な抗議デモがあり
数百名の死者が出ました。
反政府派は容赦なく殺されるか終身刑です。
今の大統領がいる限り
また必ず抗議デモが起こるでしょう。
今回、束の間の静けさのニカラグアを
訪れたのかもしれません。