カサーレの別荘は膨大な数のモザイク画が残されていて、
保存状態の良さは驚くべきものでした。
なかでも
”大狩猟の廊下”と言われる長い廊下のモザイクは圧巻!
モチーフはすべて狩猟。
古代ローマ時代の娯楽であった円形劇場でのショーのための猛獣を生け捕りにしている場面です
象が船に運ばれてる場面ですね。

こちらは鳥たちを運んでます。

アップにするとちゃんとモザイクってわかるでしょ?

これらのモザイクは21種類の石と16色のガラスで造られていて、すべて北アフリカの職人によるものだそうです。
描かれている場面もほとんどがアフリカの風景のようです。

3m×60mと言う長~い廊下なので全景を納めるのは無理でした…

カサーレの別荘は12世紀、地滑りによってすべてが土に埋もれてしまいました。
そのおかげで、第2次世界大戦後に発見されるまでモザイクは美しい状態で保存されたそうです。
誰にも気付かれず800年もの間土に埋もれてたってことが驚きです。


「大狩猟の廊下」はきりが無いのでこの辺で…
☟これはこの館の息子の寝室
子ども部屋らしく花や小動物がモチーフに描かれた可愛い模様でした。

エロスとパンの前室
パン(角が生えてる方)とエロス(天使)が描かれたモザイク画
エロスは理性、パンは本能を表し、周りは両者の戦いを見守る審判が描かれていて、
理性と本能の正しいコントロールが必要であるということを表わしているそうです。

☟
ポリュペモスの前室ご主人と奥さまの主寝室前室です。
ポリュペモスと言うのは英雄オデッセウスが帰郷する時に出会った一つ目の巨人…のはずが目が三つありますね(-_-;)
羊のお腹からはみ出した内臓まで描かれてますね…
こんな絵を夫婦の寝室に描いちゃうんだ~ (ーー;)

カサーレの別荘で一番有名かもしれないモザイクがこれ☟
ビキニの少女の間
1700年前にビキニがあったんですね!
”Room With Ten Female Athletes In Bikini ” と書いてあったのでこの女性たちはアスリートの様ですが、古代ローマのビキニ姿、何だか可愛い♪
