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2010年 09月 09日

中世美術館 「貴婦人と一角獣」



中世美術館には15~6世紀の素晴らしい装飾美術品が数多く展示されていますが、

何といってもこの美術館の目玉は「貴婦人と一角獣」です。


実物は、想像以上に大きかった・・・
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このタペストリーが展示してあった部屋は非常に暗く、

作品だけがライトに照らされていて、より幻想的な雰囲気を醸し出していました。


「貴婦人と一角獣」は6枚の連作からなり、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「味覚」「触覚」の五感と、

もう一点は「我が唯一つの望みに」と題された作品です。

このタペストリーは、部分的なモチーフがよく使われていますから、

皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。


 Cマーク(サイン)のない画像は Wikipediaからお借りしました。 


視覚
貴婦人が手に持った鏡に一角獣の顔が映っています。
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嗅覚

侍女が花の入ったお盆を貴婦人に差し出し、猿が花の香りを嗅いでいます。

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聴覚

貴婦人がオルガンを奏で、侍女がふいごを押しています。
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触覚
貴婦人が一角獣の角を持っています。
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味覚
貴婦人が侍女差し出すお菓子をつまみ、猿が何かを食べています。
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そして「我が唯一つの望みに」と題された6点目の作品

青い垂れ幕にA Mon Seul Désir(我が唯一つの望みに)と織り込まれています。

貴婦人が身に着けていた宝石を箱にしまっているように見えることから、

五感による感情を放棄すると解釈されることもあるようですが、

この作品に関してはいろいろな解釈があり、まだ謎が多いそうです。
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近くで見ると織物とは思えないほど繊細でリアル。微妙な色合いも素晴らしかったです。
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ウサギや小動物のモチーフは、よくゴブラン織りのクッションなどで見かけます。
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500年以上も前に織られたタペストリーですが、

モチーフ一つ一つが完成されていて、どの部分を切り取っても一個の作品になるくらい、

素晴らしいデザインだと思います。

オマケ・・・
そう言えば、実家の階段の壁にず~っと昔からこれが掛けてありました。
いつからあったんでしょう・・・?
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                                   つづく


by bonzok | 2010-09-09 22:25 | パリ 2010 | Comments(3)
Commented by 越ママ at 2010-09-10 17:13 x
ベルサイユ宮殿やフォンテーヌブローに行った時も、タペストリーがありました。「これ、ほんとうに織物?」と思うほどでした。「貴婦人と一角獣」も、まるで、壁画のようですね。これが、織物だと思うと、気が遠くなりますね。
Commented by ままこ at 2010-09-10 21:57 x
はぁ~、圧巻です。全然しりませんでした。先生の行かれるところって、ガイドブックには載っていませんよね。旅行に行くときは、先生のブログを読んで、って感じです。
Commented by bonzok at 2010-09-10 23:47
越ママさん、
フランスの織物は素晴らしいですね。
「貴婦人と一角獣」は、実物をずっと見たいと思っていたので、本当に感激でした。

ままこさん、
中世美術館はマイナーだけど、ガイドブックには出てますよ~
次回パリに行った時も、また絶対行こうと思ってるわ。


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