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2017年 01月 29日

ロンドン 8 ナショナルギャラリー その2


ナショナルギャラリーには
ボッティチェリの作品もいくつか展示してありました。

☟『ヴィーナスとマルス』
あの超有名な『ヴィーナスの誕生』と同じころ(1483年)に描かれた作品

ヴィーナスのモデルは『誕生』『プリマヴェーラ』と同じく
フィレンツェ随一の美女シモネッタ・ヴェスプッチと言われています。



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☟一昨年、フランクフルトのシュテーデル美術館で見たボッティチェリの『シモネッタの肖像』


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かのレオナルド・ダ・ヴィンチシモネッタの美しさに惹かれ、
彼女の亡骸(23歳で夭逝)をスケッチしています。
ヴィーナスのモデルに相応しい本当に美しい女性だったんですね。

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☟作者は忘れてしまいましたが(-_-;)超細かく描かれた小品

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私の指と比べて、この小っちゃさ! どうやって描いたんでしょ?!
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☟ルーブル博物館で見たパオロ・パニーニの作品を思い出しました。

この絵は3mくらいある大きさ作品ですが、額絵や彫像のリアルな描写には驚かされます。
大きすぎて日本には来そうもないので、ルーブルにいらしたら是非間近で見てみて下さい。


パオロ・パニーニ『古代ローマの景観図のギャラリー』
出典 Wikipedia
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イタリアルネサンス初期(15世紀半ば)の画家 カルロ・クリヴェッリ
も私の好きな作家。

ナショナルギャラリーにはクリヴェッリの作品がたくさんあるのでテンション上がりました♪


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クリヴェッリの作品はすべて宗教画ですが、
特に聖母子像が好きです。

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『受胎告知』
縦が2mくらいの大きな作品です。

 画像はWikipedia より

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↓ポール・ドラローシュ
『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
イングランド史上初の女王として即位した後
わずか9日でメアリー1世によって廃位させられ、
7か月後に斬首刑に処せられた悲劇の女王ジェーン・グレイの処刑場面
インパクトのある怖い絵です。

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出典1843magazine.com



インパクトのある絵と言えば、
ナショナルギャラリーで最も醜い肖像画と言ってもいいのがこれ↓
クエンティン・マサイスの
ずばり!『醜女の肖像』


出典Wikipedia
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何だかどこかで見たことあるなぁ…と思ったら
ジョン・テニエルのこの方にソックリ!
よくよく調べてみたらテニエルの侯爵夫人は
マサイスのこの絵に触発されて描いたそうです。
↓似てるはずだぁ…


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そして更に面白かったのが、レオナルド・ダヴィンチの素描にこの絵にソックリな絵があり、マサイスが影響を受けたのかそれともダヴィンチの方が真似をしたのか未だにはっきりしないそうです。
『醜女の肖像』なかなか奥が深い一枚です。

               レオナルド・ダ・ヴィンチの素描
                  やっぱり、そっくり!
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出典Wikipedia
 





ナショナルギャラリーでは2点のフェルメールを見ることができます。

ひとつは『ヴァージナルの前に立つ女
”ヴァージナル”とはチェンバロのような楽器です。

フェルメールらしい光と空気を感じる作品。
今まで見たフェルメールの中では好きな作品です。

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もう一点は『ヴァージナルの前に座る女

「立つ女」の方と大きさもほとんど同じなので対の作品のようです。
「座る女」の方はフェルメール最晩年の作品ですが、彼独特の淡い光や空気感が感じられませんでした。


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日本では大人気のフェルメールですが、海外の美術館では
見てる人があまりいなくて、いつも何だか寂しげ…

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ゴッホの”ひまわり”も一点ありました。
7点ある「ひまわり」のうち、ゴッホ自身が一番気に入っている作品だそうです。

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ゴッホの”ひまわり”はやはり人気なのか、
ミュージアムショップではひまわりグッズがたくさん並んでいました。
この”ひまわりTシャツ” 着る勇気は無いなぁ…(~_~;)


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by bonzok | 2017-01-29 23:52 | イギリス・レンタカーの旅 2016


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